ChatGPTに話しかけるとき、答えの正しさだけでなく「聞き取りやすさ」も大切だ。OpenAIは10月15日、音声会話向けのGPT-Live-1.1と、日本語を含む新しい声の選択肢を案内した。ここで迷うのは、どの声が「一番いいか」より、自分の使い方で聞き返さずに済むかだろう。
今回変わったこと
OpenAIの更新履歴によると、ChatGPT VoiceにGPT-Live-1.1と、その小型版であるGPT-Live-1.1 Quipが順次導入される。複数言語のアクセントをより自然にし、検索中には短い言葉で状況を知らせる表現も増やしたという。新しい声には日本語向けの選択肢が含まれる。どの声が表示されるかは地域とアカウントによって異なる。
つまり、日本の利用者全員に同じ一覧が同時に出るとは限らない。「日本語の新しい声が発表された」と「自分の画面で今日選べる」は別の話だ。まず設定画面で使える声を確認し、なければ提供を待つ。プラン変更を急ぐ前に、この順序を守りたい。
3分で声を比べる手順
公式案内では、声はChatGPTの「設定 → Voice → Voice」で選べる。見つかった声を次々に長く試すより、同じ短い依頼を2種類の声で聞き比べるほうが違いが分かりやすい。設定を変えても、会話内容や使うモデルを比較途中で変えない。
- 先に用途を一つ決める。たとえば通勤中のニュース要約、料理中の手順確認、英語の発音練習。場面が変わると、よい声の基準も変わる。
- 声Aで同じ文章を聞く。静かな場所で、少し長い固有名詞と数字を含む答えを出してもらう。
- 声Bで同じ条件を試す。音量と再生機器を変えず、聞き返した回数と気になった箇所だけメモする。
- 最後に普段の環境で確認する。電車の中や家事中など、実際に使う場所で聞き取りやすいほうを選ぶ。
そのまま使える比較用の依頼
次の内容を、30秒ほどで聞ける日本語にまとめてください。「土曜日の午後2時、駅前の図書館で会う。持ち物はノート1冊と充電器。雨なら集合場所を1階の入口に変える」。数字、場所、条件を省かず、最後に一文で確認してください。
この例には「2時」「1冊」「雨なら」「1階」がある。声を変えた後に聞き間違えやすい部分を比べられる。評価するのは声の好みだけではない。予定を間違えずに行動できるかが、生活の中では大事だ。仕事で使うなら、会議時間、担当者名、期限を入れた架空の文に置き換えよう。実名や機密の予定を試験に使う必要はない。
「自然な声」だけで選ばない
声には好みがある。しかし、長く使うなら次の三つを別々に見たい。聞き取りやすさは数字や固有名詞を聞き返さずに済むか。会話の間は途中でこちらが話し始めてもやり取りしやすいか。中身の正しさは読み上げられた答えの事実を確認できるか、だ。
発音が自然でも、日付を取り違えれば実用上は困る。反対に声が少し機械的でも、ゆっくり話してもらえば聞き取りやすくなることがある。「重要な数字は最後に繰り返して」「一文を短くして」と頼むだけで、声を変えるより効果があるかもしれない。声の選択と話し方の指示を、別々に試すのがコツだ。
使えないときの確認順
- ChatGPTの設定に「Voice」があるかを見る。スマートフォンとWebでは画面の配置が違う場合がある。
- 表示される声の一覧を確認する。日本語向けの新しい選択肢がなくても、提供途中の可能性がある。
- アプリを使っているなら更新状況を確認する。職場のアカウントでは管理者の設定や利用可能な機能も確認する。
- どうしても見つからなければ、ChatGPT Voiceのヘルプを開き、使っている端末の手順を確認する。
今回、筆者のブラウザではChatGPTにログインして音声を再生するところまで検証できなかった。したがって、上の比較は読者が再現できる試し方であり、特定の声の聞こえ方やGPT-Live-1.1の応答速度を測った結果ではない。現時点で断言できるのはOpenAIが発表した変更と、同じ条件で選ぶための手順までだ。
新しい声が見えたら、まずは短い予定を一つ読み上げてもらおう。好みだけでなく、数字と条件を取り違えないかを確認する。毎日使う声を選ぶなら、30秒の試験を2回する価値は十分ある。